夢は女スパイ、または女泥棒。
女性に生まれたなら、誰もが一度は夢見たであろう「女スパイ」。クールでシックなスーツを身に纏い、涼しい顔して敵地に乗り込む女スパイ。その美貌で敵の男もメロメロ、バレたって慌てず騒がず、太もものベルトに隠し持った拳銃で敵をバーン。見事、任務を果たし、涼しげな顔で優雅に逃走するのよ、きゃー、格好いい!美貌と知性と俊敏な動きを備え持つ女スパイ。女の鑑じゃないですか、やっぱ、格好いいー!
スパイがダメなら、女泥棒もいいですね。ルパン三世の峰不二子を観た女性なら、誰もが一度は「格好いい!なりたい!」と思ったはずだ。私は思った。日本人離れしたスリーサイズ、男顔負けのアクションと拳銃さばき、女の武器である“色仕掛け”を駆使する女、峰不二子。ゴージャスとワイルドを兼ね備えた素敵な女性である。有利な男にころころ移り変わる身の軽さとずる賢さも素敵よ。
そんなわけで、今日、こんな映画を観ました。
『黄金の七人』 (65年・監督=マルコ・ヴィカリオ 出演=ロッサナ・ポデスタ)
ボスである“教授”とその女、ヨーロッパより抜きの泥棒のプロで結成された泥棒グループ「黄金の七人」の、愉快で楽しい犯罪アクション。スイス銀行の金塊目当てに、泥棒のプロ6人が作業員に扮して銀行の前で道路を掘り、それを真向かいのホテルの窓から教授が見守る、という、のっけからベッタベタな展開で始まるこの映画。泥棒グループが犯行に使う器具や、指示を出す教授の前にある無線機やらモニターなどが、いちいち大掛かりだわ、“最新のエレクトロニクスを駆使した”(あらすじにこう書かれてあった)とは思えない、張りぼて感満載の大金庫が出てくるわ、任務以外は、シャワー浴びたり煙草吸ったり寝っ転がったり、と優雅に振舞う女がいるわ、で突っ込み所満載です。女の名は“ジョルジア”。しかし、その名を呼ばれてるシーンはどこにも無い。登場するごとに衣装が変わるジョルジア。フォックス眼鏡にウィッグ、毛皮のコートの下は黒のレースのボディスーツ。緑色のファーのいかしたルームウェアなど、犯行中にオシャレ楽しみすぎである。金塊を盗み出した後のスリルな展開と、2人の男の間を行ったり来たりなジョルジアの身の軽さが素敵であった。スキャットに乗せて軽快に進む、愉快で楽しい犯罪アクション。今の犯罪映画じゃありえない作りと、ジョルジアの衣装と美しさを楽しんでいただきたい映画です。
ちなみにこの映画、「当時、世界で大ヒットしたショーン・コネリー主演『007』つぶしに、イタリア映画界が知恵を絞った対抗作」らしい。なんていうか・・・すげえな、イタリア、である。
TSUTAYAでこの映画を借りる時に、「コメディ」のコーナーで探してたヨシエでした。まさかこの映画が『ミッション・インポッシブル』や『オーシャンズ11』と同じ所にあるとは思わなかった。この映画の犯行をそのまま真似したら確実に捕まるぞ。では。






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