2009年10月21日 (水)

ヨシエのなんちゃって闘病日記4.5 - やってからでは遅すぎる。

さて、闘病日記というタイトルで書き始めてはや2ヶ月。アサガオの観察日記のように症状の日々を書き綴る気は全くないので、読んだ本の紹介ばっかしてますが、今回もまた、本の紹介です。

症状として、時折、自殺願望が現れるようになった私。つい先日も、「そうだ、死のう」と考え、布団の中で「今、処方されてる薬で出来るんじゃ・・・」「あーでも今の分じゃ明らかに致死量じゃないよなあ、病院で貰ってくるか?」と具体的に案を出しながら、睡眠薬で眠りについた私。幸い、翌朝には、「いや、ちょっと待て」と思いとどまり、前回のブログで紹介した本に出会って考えを改めるようになったのだが、さらにその翌日、こんな本に出会った。

『自殺のコスト』(雨宮処凛 著 太田出版)

「死んでから後悔しても遅すぎる」という力強いメッセージが帯に書かれてあるこの本。様々な自殺方法を紹介(?)し、実際に行うとどうなるのか、どの程度で死ねるのか、死んだ後はどうなるのかなどが記述されている。例えば、私が実際に考えた薬物自殺の場合、以前処方された薬を7000個以上飲むのが致死量であることが、この本で分かった。7000個。数える段階で面倒くさっ、と諦めてしまいたくなる量である。そんな大量の薬を処方してもらえるわけもないし。そして致死量を飲んでも助かる場合もあれば、命は取り留めたものの、後遺症が残るという事態も起こりうる。

睡眠薬を大量に飲んで安らかに眠りにつくように死んでゆく、といイメージがあるが、薬物自殺の場合、大半がもがき苦しみ、のた打ち回りながらじわじわ死んでいく。毒物に至っては、飲んだ瞬間から地獄の苦しみがスタートし、耐え切れずに助けを求めた人もいたそうだ。薬物自殺が一番安易と思いきや、意外にも痛み、苦しみを伴い、成功率も極めて低い。他人に迷惑を掛けずひっそり死ぬつもりが、後遺症を残したまま生き延び、他人の世話にならざるを得ないという、本人からすれば最悪な結果を生む羽目になりかねないのだ。

他人に迷惑をこうむりかねない飛び降り、飛び込み自殺、ガス自殺なども、死体がどのようになるか、その後、周りにどう影響を及ぼすかなども詳しく書かれていて、全部読みきった後に、

「こりゃ、死ねん」

と思い直すこと間違いなし。どんな方法であろうが、成功しようが失敗しようが、苦しいし、死体は悲惨なものだし、何らかの形で周りに迷惑を掛ける。それが、自殺。自殺はいけないものだ、ということを、倫理観からではなく、現実的な視点で、冷静に捉えることができる一冊です。

手放しで「お勧めです」という気はないが、知っていて損ではない事実が書かれています。私のように、ちょっと自分、やばいな、と感じてしまったら、思い止めるための手段として手にとってみるのもいいかもしれません。

なお、この本。古本屋で安く手に入らないかと探してみたが、どのジャンルにあたるのかが分からず苦労しました。ちなみに私が購入した本屋では、サブカルチャーの棚にありました。

次回は、楽しい本を紹介しようと思います。平松洋子あたりを。欲しい文庫を買おうかどうか検討中。では。

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ヨシエのなんちゃって闘病日記④ -本を読む日々

1ヶ月ほど引きこもってました。お久しぶりですヨシエです。さて、なんちゃって闘病日記も4回目。このタイトルでいつまで更新する気なのか私、と思うと若干気が滅入りますが、気にしない気にしない。さて。

今年の春にストレス関連障害(軽いうつ症の疑あり)と診断されて半年。以前と変わったことは様々あるが、自分でもびっくりしたのが、死への願望を持つようになったこと。生まれて今まで、いじめに遭おうが失恋しようが、自殺なんてこれっぽっちも考えたことがない私だが、病気になったとたん、「死のうかな」「死んでもいいかな」と思うようになった。幸い、毎日のように「死んでやるー!」と思い込むほどではないが、「自殺するぐらいなら喉に餅詰まらせて死ぬ」と思ってた私のような人間には衝撃的な事実である。

社会に復帰できないから。病気がいつ治るかわからないから。先のことなんて考えられないから。未来に希望が見出せないから。「死にたい」と思う理由は様々である。これじゃ、いっかーん、というわけで、早速、こんな本を買ってみた。

『うつの世界にさよならする100冊の本』(寺田真理子 著 SoftBank Creative)

自身もうつ病で悩まされていた著者が、うつの世界と手を切る手立てに読んだ100冊の本が紹介されている。うつ病になると同じ病気の人が分かる、と同じ病にかかる知り合いがいたが、波長が合うのか、健康な人と話すより、同じ症状の人との方が話しやすいというこの病。経験者の語りが病を持つ人の心にやさしく響く一冊です。

そのなかでも、私が、読みたい!と思ったのが、こちらの本。

『心が雨漏りする日には』(中島らも 著 青春出版社)

説明するまでもない、関西が生んだ偉人変人・中島らも。心が完全に腐ってた日に、寺田さんの本を手に取り、中島らもの本を紹介するページを読んだのだが、このフレーズにやられた。

 『こころだって、からだです』
 まさにこの通りだと思う。心も体の一部であると。骨折と一緒だ。胃潰瘍と一緒だ。
 治る方法はいくらでもある。

この一節を読んだ瞬間、そっかー!!と心がすっきりした。今まで、この手の関連本を読んでは、何か違う、と思っていたが、そうか、私が欲しかったのはこの言葉だったのね。他に、自殺を考える人に掛ける言葉も、中島らもらしいユーモアのあるもので、その手があったか!!と目から鱗である。人生を救うのはユーモアよね、と改めて思った中島らもである。

寺田さんの本も合わせて、お悩みのあなたにお勧めの2冊である。

1日の始まりは朝の過ごし方で始まる!ということで、朝はきちんと起きるように心がけるこの頃のヨシエでした。朝、カーテンを思い切り開けて朝日を浴びると気分が変わる。そしてTV番組『スッキリ』を観る。最近知った声優・中井和哉さんの声がいいんだ。これだけのために観ています。では。

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2009年10月 6日 (火)

ヨシエのなんちゃって闘病日記③ ― そして、本を買う。

更新が遅くてすみません。ヨシエです。こんにちはみなさん。

症状が一向に良くならなくて、最近ブルーなこの頃です。まあね、朝起きて突然「治ったー!」て病気じゃないのは分かってるけど、こうもずるずる引っ張ってるといい加減気が滅入る。職場にいる時がかなりのストレスなので、仕事を休みがちな日々。もちろん収入に響くので休みの日も楽しめないったら。この手の病気って、こうして悪化してんじゃねーのー?と思う。

所詮、世の中、お金なのよね。ああ、こんな大人になりたくなかった。

そんな荒んだ私を癒してくれる一冊がこちら。

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『きらめくジャンクフード』 ( 野中 柊  文春文庫 )

最近出版された文庫です。帯の「人生に必要なのは愛と勇気とジャンクフードなのだ」に惹かれて購入。アメリカに住んでいた頃の思い出のものや、旅行先で出会った一品、日本の甘味など、あらゆるジャンクフードを紹介したこの本。目に毒なのは分かっちゃいるけど、やめられない。読んでてお腹も減ってくる。この人の文体がまた、絶妙なさじ加減の可愛らしさで、読んでるこちらをわくわくさせてくれる。懐石がなんぼのもんじゃーい!フランス料理が食べられなくたって、こっちにはジャンクフードがあるんだい!!と勇気付けられる一冊です。

もひとつ、目に毒なのは分かっていつつ、買ってしまった一冊。

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『ショッピングの女王~ホスト&プチ整形編~』 ( 原作 中村うさぎ 漫画 森島明子  竹書房 )

古本屋で買った漫画。買い物依存症と噂には聞いていた中村うさぎ嬢。この漫画でその実態を初めて知ったのだが、この人・・・あほすぎる。新年早々の催促電話から幕を開けるこの漫画。反省するどころか自ら茨の道へ突き進む蛮勇っぷりに頭が上がりません。その勇気に敬服!真似はしたくないけれど。お金に困ってても、人生楽しんでる人がここにいるじゃない!と変なところで勇気付けられます。かっちょいいなあ。真似できないけど。

気が付けば「勇気付けられる二冊」になっていた。このブログ読んでる方で、最近元気が出ないのよー、とお悩みの方、この本をお読み下さい。元気出るよ。ただし、一冊目はダイエット中の方は厳禁!で。目に毒です。読んだ後にその足でマックに向かってしまっても私は責任取りません。

そういやマクド○ルドって、関西じゃマクドって言うのよね。では。

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2009年8月14日 (金)

ヨシエのなんちゃって闘病日記② ― また、本を買う。

本日は、職場の上司と今後の業務時間についての話し合いをしました。ヨシエです。こんばんはみなさん。

週3日、一日6時間勤務でしばらく働いていたが、ここ最近、体調不良で欠勤・早退が続いたため、勤務時間を減らそうか、という話になった。上司の一言、

「短い勤務時間とはいえ、自分で“頑張った”と思えな、意味がない」

に、目からウロコのヨシエ(仮)さんでした。

さて、その後、本屋に寄って、こんな本を買った。

Kayama

『しがみつかない生き方』 香山リカ (幻冬舎新書)
『言葉のチカラ』 香山リカ (集英社)

前々から気になっていた精神科医・香山リカの書籍。『しがみつかない生き方』は新刊で、先週の土曜日の新聞に広告が載っていて、読みたいな、と思っていた一冊。帯の<勝間和代を目指さない。>が笑える。-序章 ほしいのは「ふつうのしあわせ」-から始まり、恋愛、お金、仕事、育児、老後について、人としてどう生きるべきかを考えよう、という本。時代と共に価値観、概念は変わるのは世の常だが、ああ、人って本来そうなのか、というようなことを気付かせてくれる。時代の流行に乗るでもなく、懐古主義に固執することもなく、ただただ普通に「しあわせになろうよ」と教えてくれる一冊です。

現在、精神系の病気を患っているのもあって、ちょうど暇が出来たんだし、こういう本でも読んで勉強しよう、何かの助けになるかも、というのもあって購入した二冊です。

ついでに、これも買ってみた。

Oniroku

『快楽なくして何が人生』 団 鬼六 (幻冬舎新書)

・・・この本が、今の病気の何の役に立つのか、と言われたら、返す言葉もございませんが。ただの好奇心からです。はい。

 現在、私は七十五歳、末期の腎不全を患っていますが、人工透析を拒否して、もう処置なし、と病院から見放されています。

という冒頭の文章にびびって、思わず購入した一冊。団 鬼六の小説は読んだことなく、山田詠美の対談集『MEN AT WORK』(幻冬舎)で、その人柄を少し知った程度だが、私の直感が“この本、絶対面白い”といっていたので素直に従ってみた。冒頭の文章から伺える、肝の据わりっぷりがなんとも格好良いというか。ガンを患ってるのに酒飲みながら記者会見を行った赤塚不二夫のエピソードを思い出してしまった。団 鬼六の小説も機会があれば読んでみたいです。大人のエロティシズム。いい。

Sassi

こういうのを見る度に、ああ、夏休み、という感じがしますね。これも読んでて楽しいから、たまに貰ってきます。新潮文庫のキャラクター「Yonda?」パンダくんは可愛い。では。

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2009年8月12日 (水)

ヨシエのなんちゃって闘病日記―最近、何、読んでる?

先日、通院している心療内科に行き、ドアを開けた瞬間、水槽を掃除してる先生を目撃して吹きそうになったヨシエです。みなさんこんばんは。ちなみにこの先生、私が来てからも水槽のガラスを拭いたり、ふたを閉めたりと、しばらく優雅に掃除されてました。おい。

以前に、精神系の病気にかかっている話をブログに書きましたが、現在も通院中の私。幸い、担当の先生が相性が良いみたいで、何かと助かるのですが、完治するのにはまだまだ時間が掛かりそうです。まあ、そういう病気なんだということはカウンセリング本で読んだので、ある程度は覚悟してますがね。仕事がまともに出来ないのが辛いです。収入がね。所詮、カネよね。

それはさておき、病気の症状として、それまでの趣味・嗜好が変わる、というのがあるのですが、それまで楽しんでいた本やCDが、なーんか「?」になることがあります。かといって、新しいジャンルを広げるにも、気力とお金が(所詮、カネです)ついていかなので、手持ちにあるもので何とかしてる私。明らかに変わったことといえば、小説が読めなくなった、ということか。活字を読むのって体力いるからね。本屋に行っても、文庫コーナーで本を選べなくなったのが、個人的に辛いです。病気になってすぐの頃は本当にひどかったからなあ。このブログのネタにもなっていたPLATOnのナビゲーター・渡部建さんが、大学受験に失敗し、腰痛で入院していた頃、TVでアンパンマンばかり観ていたという話をされていたが、身体が思うように動かず、気分が落ちてる時に、人間心理の深層を突いたシリアスな小説とかは、とても読めない。渡部さんも仰ってたが、子供向けの明るく分かりやすい勧善懲悪ものの方が、素直に楽しめるんだそうだ。私も仕事を1ヶ月休んでた時は子供向けアニメとか観てたような気がする。頭を使わずに楽しめるものの方に流れていくんだよね、こういう時って。

あと、変わったことといえば、それまで一切興味なかったカウンセリング系の本に興味を持ち出したこと。精神科医が書物を出しているのは前から知っていたが、読むまでには至らず、最近になって、精神科医の書物のコーナーに足を運ぶようになった。で、気になった本が2冊。

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『ワイルドメディカル・ティーチャーズ』 (内田春菊 ぶんか社)

これは漫画のコーナーにあったのだが、精神科医や脳化学者、産婦人科医の話を漫画で楽しめる内容になっている。脳神経、ひきこもり、クライアント(患者)と医者の関係、DV、性病などについて、ざっくりとだが明確に語られてあって、結構楽しく読めた。精神科の話は興味あるけど、ハードル高くて、とお思いの方は、まずこちらから読むことをお勧めします。内田春菊は、こういうレポものの漫画が楽しく分かりやすく読めるから好き。欲を言えば、面白くするための小ネタの部分が私にはちょっと読みづらかった。医者の話がもっとあったらなあ、て感じ。個人的には、斎藤 學、香山リカ(共に精神科医)の話が特に面白かった。

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『男の勘違い』 (斎藤 学 毎日新聞社)

「学」の字が違うが、上記に上げた“斎藤 學”と同じ精神科医。まだ最初の部分しか読んでいないのだが、装丁のデザインと帯のコピーに目を奪われ、第一章“逃げる男と逃げない男”を立ち読みして、面白かったので購入した一冊。歴史上の人物、映画のキャラクターや自分の体験談も交えて、「男」について語っているので、読みやすいと思います。時間は掛かりそうだが、いつか読破したい。

完全に、誰向けなブログか分からない内容になりましたが、読んでみて「へーそうなん」と思っていただけたらいいかな、と。趣味・嗜好が変わるなんて、私もなってみて初めて知ったしね。まあ、「私はこうして病気から立ち直りました」的な文章を書く気はないけどね(何故かこの手の本には手を出せずにいる。あくまで“面白い本”が読みたい私)。こんな調子なので、新しいネタを見つけるのに時間が掛かりますが、また何かあったらブログに書こうと思います。暑い日が続きますが、お体にはお気をつけて。では。

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2009年1月 6日 (火)

ヨシエ、2009年の抱負を語る。

A HAPPY NEW YEAR!あけましておめでとうございます!今頃、新年気分なヨシエです。こんばんは皆さん。12月末から正月三が日は連勤でした。今日は昨日の続き、明日は今日の続きで、年越し気分がちーっとも味わえなかった。新年早々、朝の5時半起きだしさ。けーっ、くさってやる、とブログで愚痴る私。でもいいの。今の私はちょっぴりご機嫌。何故なら、

恋をした(つもりでいる)から。

新年早々、うっとうしいブログですみませんね。というわけで、今回のテーマは『2009年の抱負』。語るぜ。

新年早々、仕事続きでくさってた私であるが、そんな私の今のオアシスは、何と言っても、例の同じ職場の26歳の彼である。彼と一緒なら、私、頑張れる、とむやみにテンション上げてる次第である。そういや、1月1日の夜は、同じ職場の子らと初詣に行った。20代の大学生の子と5人ぐらいで、夜の10時過ぎに、地元の神社で初詣。露店はとっくに閉まってる時間。ちぇーっ、カステラ焼き食いたかったー、とぐちぐち文句言いながらも、楽しかった。それまで滅多に喋る機会のなかった19歳のバイトの男の子と喋ったし。新鮮だった。「結婚されてるんですか?」とか聞かれたよ。そりゃ聞くよな。私、33歳だし。まさかこの歳で、大学生の子達と初詣行くとは思わなかった。その後、近くのファミレスで飯食ってるし。ひさびさの学生気分を味わった。今日は、その19歳の男の子と喋ってて、「お休みの日は何してるんですか?」と聞かれたよ。わー、10歳くらい年下の男の子にこんな質問されるって何か新鮮。あはははは、「本屋」って答えたよ。色気ないよなあ。そんな彼、私の家の近くに住んでるらしくて、○○小学校の近くなんですかー、オレ、行ってましたよー、とか言っていた。この子以外にも、家が近い職場の男の子がいるんだよね。ああ。これでもう、家の近くを素顔で散歩することが出来なくなってしまった。気が抜けないったら。家の近くの古本屋でグラビア写真集を探してる姿、見せられなーい。それ言ったら、おっさんですか、と突っ込まれたけど。休みの日も、近所でええ格好しいになってしまうではないか。本屋で偶然会おうものなら、格好つけて難しそうな本を読んでるふりとかしちゃいそうだ。ああ。

そんな私の今年の抱負は、ずばり『恋をする』。昨日の夜、川上弘美『ニシノユキヒコの恋と冒険』(新潮社)を一気に読んでしまった。面白かった。様々な女性の前に現れる、様々な“ニシノユキヒコ”。ああ、恋って難しいよなあ、と同時に、恋ってやっぱ、いいよなあ、と思ってしまった。本気で誰かを好きになれないニシノユキヒコ。いろんな女の子と関係を持っちゃうニシノユキヒコ。ふらふらしているニシノユキヒコ。優しくてずるくて、どうしようもないけど何故か愛しいニシノユキヒコ。こんな男と恋愛したら、絶対苦労するに決まってるから嫌だけど、もし目の前に現れたら、やっぱ、気になってしまうかも。ニシノユキヒコと関係を持った女性と同じ視点で、同じ気持ちで本を読んでいた。恋愛って、好きと嫌い、白と黒がはっきりつけられない、グレイゾーンな部分が大きく占めてるんだなあ、と思った。ニシノユキヒコ。うっとうしいけど、彼の発するいくつかの言葉で、ああ、その気持ち分かるかも、と思った。二人の将来や、永遠の愛、みたいなものが彼には怖いんだろう。それが決して絶対的なものではないから。何の保証もないから。もう少しくらいノー天気になれたら、きっと居場所も見つかっただろうに。可哀想なニシノユキヒコ。でもそんな彼から、恋愛って悲しいものなのだ、ということに改めて気付かされた。悲しみの影が差すからこそ、恋愛は甘美で素敵なんだろう。それを強く実感したことはないけれど。ちょっぴり悲しいけれど、恋愛って素敵だな、と思わせてくれる、恋がしたいあなたにおすすめの一冊です。

そんなわけで、恋をするぞ!と意気込む私。早速、恋するモードな選曲を考えた。

  1. love the world  (Perfume)
  2. 君に、胸キュン。(Yasutaka Nakata-cupsule remix)  (土岐麻子)
  3. 東京は夜の七時  (pizzicato five)
  4. SWEETS  (SPANK HAPPY)
  5. 麻酔  (SPANK HAPPY)
  6. ホー・チ・ミン市のミラーボール  (SPANK HAPPY)

中田ヤスタカに騙されてたまるか、と思いつつ、ついつい聴いちゃうPerfume。あ、彼、いいな、と思ったその日から『love the world』をリピートしまくる私。乙女な本性がばればれである。『君に、胸キュン。』はYMOのカバー。このリミックスがめちゃくちゃ良い!去年の夏からずっと聴いてる一曲。『東京は夜の七時』は高校時代に知ってから、ずっと好きなピチカート・ファイヴの曲。“早くあなたに逢いたい”というシンプルな歌詞が好きだ。ピチカート・ファイヴの曲は基本的にラブソングが多い。SPANK HAPPYもラブソングが多いな。特に『麻酔』は、失恋の悲しみを麻酔薬の麻痺に例えた歌で、悲しくて美しいラブソングだ。『ホー・チ・ミン市のミラーボール』もタイトルは異質だが、歌詞はとってもラブソング。可愛らしい曲ですよ。こうしてみると、私の好きなラブソングって、ハウスが多いな。『東京は夜の七時』も福富幸宏が手掛けてるし。そして、何故か、男性が作ったラブソングが好きだ。男性が、女性の視点で見た恋愛を書くって、何かすごいな、と思う。小西さんや菊池さん、中田ヤスタカがそうだよね。よく書けるよなあ。特に菊池さんはSPANK HAPPYで女性視点のラブソングを歌う。菊池さんのあのか細い歌声で「あたし」とか歌ってるのを聴くと、ぞくぞくしてしまう。あの人の歌声、女の私より、女っぽい。今、気になる男の子は、ちょっとフェミニンなところがあるから、ちょうどいいかもしれない。ちなみに男性が書く、男性視点のラブソングも好きだ。GOING UNDER GROUNDが村下孝蔵の曲をカバーした『初恋』も、良い曲だ。オリジナル・ラブも好き。何故か女性ミュージシャンは挙がってこない、私の好きなラブソング。何故だろう。根っからの男好きだからか?根が乙女、と言いつつ、過去に「男みたい」と言われたことがあるからか?性別、どっち?と聞きたくなるような、中性的な人の作るものが好きなのかも。でもやっぱり、挙がってくるのは男性ばっかりなんだよね。うーん、ただの男好きだな、私は。

まあ、そんな感じで、今年はラブソング聴いて、恋愛小説読んで、真剣に恋愛したいと願うヨシエでした。早速、山田詠美の小説を読み返そうと思う。『120%COOOL』は何度読んでも、恋愛っていいね!と思わせる素敵な恋愛小説だ。レベッカ・ブラウン『お馬鹿さんなふたり』(光琳社)も良いよ。野中 柊訳の小説ね。シルバー一色の装丁が素敵。もう絶版なんだけど、お金に困って手放してしまったのが、今、一番の後悔である。古本屋で再び出逢えるのを祈るばかりである。では。

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2008年11月 1日 (土)

ヨシエの読書週間―エロティック・ティーチャー YUKAにモテの究極を学べ!

ヨシエです。只今、絶賛読書週間中。前回、紹介した『たばこの本棚』はまだ読んでる途中。昔の作家の文体を読み慣れてないもんで、進むペースがいつもより遅いぜ。そんな今日は、以前に購入した写真集を紹介します。写真集が読書かおい、という突っ込みはなしの方向で。

 『EROTIC TEACHER XXX YUKA』 by MIKA NINAGAWA  (祥伝社)

雑誌Jipperで連載されていたコーナーの書籍化。ヴィヴィットな色彩でキュートでタフな写真を撮る写真家・蜷川実花と、東京キャ☆バニーのエロリータ小悪魔YUKAによる究極のコラボ。フルカラー1600円(税別)。あらゆる男を口説き落とすため、エロティックティーチャーYUKAが様々なコスプレにトライするこの写真集。表紙のド派手などすこい姿に度肝を抜かれます。「解禁」「R-18予定」「モテたいモテたい」と並ぶ文字も凄い迫力「モテを極めたらこうなった!」の一文に惹かれて購入してしまった1冊。まさに「モテの全てがここに集結」!!です。

オトコを落とすためのエロレッスンSTART!!という掛け声から始まり、おじさま、年下君、ヤンキー、不倫相手、ガイジン、大学生、ガテン系男子などなど、様々なオトコの趣向に合わせてYUKA先生が過激にコスプレ。基本は全部エロ。露出は高め。そんなの着て街歩けなーい、な過剰コスプレに、蜷川先生のあの色彩センスがこれでもかと煽る。とにかく全篇「凄い!」「エロい!」「眩しい!」「無理!!」なエスカレートっぷりが、めちゃくちゃ気持ち良いです。

おじさま相手には、ピンクのふりふりミニドレスでキュートに「マンション買ってね♡」とねだるYUKA先生。年下君には、豹柄のビキニに猫(豹)耳、エロな網タイツ、鉄格子の向こうから、どこかのCDジャケットで見た事あるスタイルで悩殺!ヤンキーには真っ赤な特攻服でキメるYUKA先生。ガイジンには日本の伝統、花魁で勝負!その他、カミナリ様、宇宙人、幽霊、オムツ姿など、バラエティに富んだコスプレであらゆるオトコを落としにかかるYUKA先生。その数なんと28種。タカラヅカ風、なんてのもあります。どれもこれもが過激で過剰。エロ炸裂でアピールしまくり。あれこれ出てるが結局はお嬢様風ファッションを提示してるそこらの軟弱モテ本マニュアルを吹っ飛ばすかのようなエロとパワーに満ち溢れた1冊。とことんやり切るYUKA先生がカッコイイ!!書かれているフレーズの数々も素敵です。バカヤロー好きな格好して何が悪い、と言い切るオトコ前なあなた、コスプレ?上等じゃない、と言えちゃうべっぴんなあなたも、お嬢様風な格好をすると、鈍臭さが一気に上がり痛々しさが漂う(要は似合ってない)私と一緒に、YUKA先生に続いて過激にエロでパワフルにオトコを落としてみせようじゃないか。お嬢様になれない女子を新しい道へと導く素敵な写真集。まじでしびれます。コスプレ好きなあなたも必見、ですぞ。

東京キャ☆バニーと蜷川実花のコラボは、東京キャ☆バニーDVD『Tokyo Ca☆Bunny ~7 Carats~』のブックレットでもお楽しみ頂けます。DVD中のメイキング映像にも、ブックレットの写真の撮影風景が収録。数々の女性有名人を撮影する蜷川実花。土屋アンナの写真集も出してるし、初期の「月刊」シリーズでは遠藤久美子を撮っている。中川翔子とのコラボ写真集『しょこれみかんぬ』もまさに「やり切った!」て感じで、楽しい内容になっています。中川翔子と蜷川実花の相性は最高だなあ、と思いました。土屋アンナとの相性もいい。どちらも、普通のお嬢様風女子にはない過剰さがあるよね。パワー溢れる女子が大好きな私。今後、蜷川実花がどの女性とコラボするのか、楽しみです。ちなみに東京キャ☆バニーでは、独特の世界観を持つMOYANとクールでパワフルなMSZが大好き。いつか生でキャ☆バニーのパフォーマンスが観たいです。DVDに収録されているパフォーマンスライブ映像のキャ☆バニーがもう、本当に格好良い。うーん、私もスタイル良かったら、露出高めのセクシーな衣装であんな風に踊りたい。タフでクールでセクシーな女性を目指すあなたにおすすめの1枚。これもまじでしびれます。

これであなたも、モッテモテ!ヨシエでした。BGMはMansfield『It's a man's man's field』。2曲目の伊集加代子のボーカルもしびれます。こんなセクシーなスキャットが似合うオンナになりたいわ。ビースティ・ボーイズのTシャツ買っちゃってるけど。では。

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2008年10月27日 (月)

ヨシエの読書週間―気になる2冊

本日、アクセス解析を見たところ、午後12時から3時間ぐらいにかけて、すげえアクセス数になっていて驚いた。通常なら1時間に2、3件アクセスがあったらいいほうなこのブログ。1時間に160件くらいあって、まじ?って感じ。理由を辿ったところ、livedoorのHP「ニュースを語るブログ」にて、「本を読む理由がおかしい」というタイトルで、このブログの記事「読書を強要するな!」が紹介されていた。本日から読書週間。タイムリーなこの記事が何故かlivedoorで取り上げられた。ココログさんでは完全にスルーされていたっつーのに。不思議なもんである。で、同じように取り上げられたブログを観たけど、私のようなただののん気な本好きと違って、それこそ真の本好きが、今日における読書について真面目に語っていた。なんか、こんな真面目なブログと一緒に取り上げられていいのかこのブログ。過激なタイトルの割にはたいしたこと書いてないのに。何か申し訳ない気分もありつつ、まずは来て頂いた方に、ありがとうと言いたいと思います。もちろん、今まで来てくれてる方にも感謝です。

読書週間突入ですが、私が最近買った本を紹介したいと思います。

 『買物71番勝負』(中公文庫) 平松洋子
 『たばこの本棚』(ぶんか社文庫) 開高 健 編

現在、『買物71番勝負』を読んでいる。前から気になっていたエッセイストであったが、こんなに面白いとは、とびっくりした。平松洋子さんはフードジャーナリストとして有名な方であるが、よく行く雑貨屋さんに平積みされていたこの本の表紙のデサインに惹かれて買ってしまった。昭和な感じのレトロでシンプルなデザインがいいんだ。ブラジャー、キャミソール、化粧品から、家電、食材、祝儀袋と幅広い買い物の数々。1回1回が真剣勝負。ここまで「買い物」という行為を有意義に楽しんでる人が他にいるか、という感じ。気になってしまったものは買わずにいられない。その気持ち分かります。浮かれて買って失敗した品から、吟味して得た品まで、いろんな買い物71品が紹介されています。吟味して買った品の、質の良さとセンスの良さに、平松さんの人柄が表れています。時に大枚はたきますが、決して成金にならないそのセンス。見習いたいです。こういう大人になりたいな、と思わせる大人の女性です。電子レンジを無理やり捨て、オーブンを購入して家族の冷たい視線を浴びてるお茶目なところも可愛い。71品をテンポ良く紹介しています。楽しくて読みやすい一冊なのでおすすめです。つい買ってしまう罪なあたし、と常にお思いの方に、ぜひ読んで頂きたい。

これ読み終わったら『たばこの本棚』を読むつもり。今、世間は嫌煙ブーム。そんな世間の風潮に嫌気をさしてる愛煙家のあなた。ヘビースモーカーの私と一緒に、たばこの魅力を再確認すべく、ぜひ『たばこの本棚』を。たばこをこよなく愛した作家・開高 健が編集したアンソロジー。帯の「最初の一服は気が遠くなる程うまかった」が素晴らしい一冊。開高 健や、水上 勉、三島由紀夫など、前から気になってた作家達の短編と随想が読める良い機会です。気にはなるけど、いきなり『金閣寺』を読むのはな、と戸惑いのあなたにもおすすめ。まずはこちらからスタートしてみてはどうだろうか。しかし、『金閣寺』。何故か周りから「あんた絶対好きだから」と勧められた1冊だが、まだ読んでいない。いつかこれも読んでみたいです。

今週末に面接を控えている私ですが、暇を見つけて本を読みたいと思います。他にすることあるだろって?いいの、読書は私の「癒し」だから。世知辛い世の中からのちょっとした現実逃避よ。安上がりな女だな私は、とつくづく思う。では。

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読書を強要するな!

こんばんは。ヨシエです。新聞で見たけど、27日から読書週間なんですね。というわけで今日のテーマは『読書』。

今日、TVで『私の1冊日本の100冊』(NHKハイビジョン)という番組を観た。NHK特有のお堅いスタジオの雰囲気と、読書とは何たるかを真正面に捉える番組の構成が重かった。本を読まない若者に本を読んでもらうコーナーがあって、女子高生2人とフリーターの20代男性が本屋で本を探して読んでいたのだが、何かなあ。本を読む習慣のない人間に、いきなり本を読んでください(しかも期限付きで)というのは、軽い苦行に近いんじゃないか。みんな本探すのも大変そうだったし。選んだ本が自分にとって「当たり」であるとは限らないし。人に勧められて慌てて読書、なんて読書好きの人にも辛いぞ。番組の方向性に疑問を感じながら観続けたのだが、本のソムリエ、と呼ばれて本を紹介しにきたゲストの本の紹介の仕方も、うーん。自分の人生を変えてくれた、とか、人間関係について考えさせられた、てな予定調和なコメントで面白くなかった。少女マンガ持ってきた若手女優は、何で来たの?って感じだし。

読書ヒストリーという題目で、ベストセラーの年表を出したコーナーもつまらなかった。時代の流れと共にベストセラーを紹介するのだが、マニュアル本と森鴎外を一緒の年表に入れて良いのかおい。90年代後半にノンフィクションが一気に増え、2000年なんか、ブログ本、新書、ケータイ小説まで出てきて、作家の本なんて『世界の中心で愛を叫ぶ』1冊のみ(『ハリー・ポッター』はどう位置づけしていいのか分からない)。この年表、「趣味:読書」の人間にはまるで意味のない内容であった。なんかドキュメントタッチで本紹介してない?この番組。もっと楽しくやろうぜー、と思いつつ番組後半。ベストセラー作家の家を訪ね、読書スタイルを紹介するコーナーでやっと面白くなってきた感じ。やっぱ、ただの本好き(作家ですが)はこうだよねえ、とうなずくばかりだ。その中で紹介された『チーム・バチスタの栄光』の作家、海堂尊さんは、本をたくさん買って、読むのは3割。「『積読(つんどく)』といいます」が面白かった。本の選び方について、「最初のページを見て、4、5箇所読んで、ページの字面を見る」「面白い本は字面がきれい」と言っていた。すげえいいこと言うなあ、と感動した。私もこのタイプだ。ある程度本を読んでいると、自分の好みが確立されてるから、相性の善し悪しが1、2個のフレーズで分かるのだ。たまにはずれることもあるが。最後のソムリエで出てきた関川夏央さんの話も良かった。読む視点やプレゼンの仕方が面白かった。関川さんが紹介した本は、夏目漱石の『坊ちゃん』。軽快で痛快な内容の大作家の本、というイメージがあるが、関川さんの話で、意外な面があることが発覚した。ほとんど直しがされておらず、何度も読んでると、ちょっとした矛盾が見えてくるらしい。「なのに小説として面白いんですよ」「優れたスタンスの作家は飽きない」と熱く語る関川さん。よく読むと悲しい小説だという関川さん。うーん、気になる。本を読まない人へのメッセージに「読む必要ない」ときっぱり答えた関川さん。興味があれば読んでみたら?ぐらいでいいんじゃない、というスタンスがまさに、真の本好きって感じで格好良かった。そうだよね、押し付けられて読むもんじゃないよねー、と共感した私であった。この話が聞けて、番組最後まで観て良かったと思った私。全体的にはどうもなあ。番組を明るくしようとするためのようなアンガールズの即興コントが悲しかった。あと、朗読はいらないと思った。今後、レギュラー番組として放映される予定。どうなることやら。

新聞で『読書週間 本社世論調査』(読売新聞)という記事があった。「読む大切さ 再認識」という文字がでかでかとあり、読んでみたのだが、何か、読書ってつまんないことになってないか?という感じであった。本を読む理由(複数回答あり)の1位が「知識や教養を深めるため」、その他「仕事に役立てるため」「時間の流れを知るため」とあって、実用目当てに読む人が多かった。2位の「面白いから」に関してはあっさりスルー、読みたい本は?という質問(複数回答あり)には順に「旅行・レジャー・スポーツ」「推理・SF・冒険小説・ライトノベル」「健康・医療・福祉・年金」「歴史小説・時代小説」が上位を占め、「純文学(戦後から最近のもの)」は「特にない」という回答を下回る結果となった。「知識や教養を深め、その成果を仕事などの日々の暮らしに生かそうとする読書感が広がり、本を読むことの大切さが改めて認識されたようだ」と記事にあったが、私らのようなただの本好きが思う「読書」と世間のそれとは違うみたいね。そりゃマニュアル本や新書が売れるわけだ。読んでて気分が暗くなった。

以前にブログでも書いたのだが、本を読むのが好き、というと、何人かは必ず、えーすごーい賢ーいみたいなことを言う。そんなこたねーよと思うのだが、やっぱ本を読むって、本を読まないある種の人には敷居が高いみたいね。新聞のこの結果。ますます読書が「すごーい賢ーい頑張ってるー」みたいな感じにならないか?ただの本好きの私から言わせて貰うが、頑張って本読んでる本好きはいない。ドストエフスキー『罪と罰』とかだったら、頑張ってるな、という感じもするが、自分の好きな本を、自分の読みたいペースで読むのが本好きである。損得勘定一切なし、ただ面白いから、で読むスタンスこそが真の「ただの本好き」と言えよう。知識や教養なんて後からついてくる。漢字も自然と覚えてくる。勉強目的で本読むのって辛くない?知識や教養がどうこうっつって「だから読め」なんて言っちゃあ、ますます読書嫌いな人が増えるような気がする。趣味で良いんだよ趣味で。今のご時勢、ゲームやネットなどの娯楽の選択が増え、読書が遠ざかる傾向にあるが、読書はいいよ。安上がりで。ゲーム機買ってゲームするより安い時間つぶしになる。出版社も「読書離れ」どころか、「雑誌離れ」の傾向もあって大変だろうが、何より「面白いもの」を作って欲しい、と願う。

件の番組で、関川さんの話の次に感動したのが中川翔子だったヨシエでした。まだ23歳なのにすごくしっかりしてないかコメントが。しょこたんはソムリエで出演して欲しかったなあ。きっとマニアックになって周りがどん引きするのだろう。観たかった。では。

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2008年10月 1日 (水)

anan「あなたが選ぶ好きな男・嫌いな男」に物申す!

去年の秋、職場の上司2人(女性)と電車に乗っていた時、中吊り広告に目が留まり、その話で盛り上がっていたところ、上司の1人がこう言った。
「ananって毎年、“あなたが選ぶ 好きな男・嫌いな男”ってやってるけどさ、誰に聞いてんのこれ。私、一回も聞かれたことない」
は、そうだ。私も聞かれたことねーよ。というわけで今回のテーマは『anan あなたが選ぶ好きな男・嫌いな男』。

雑誌ananで毎年行われてるこのランキング。毎回、どうやって集計しているのだろうか。街頭インタビューでもしてるのか?と思っていたが、実際はananの読者が、ハガキとwebで投票してそのランキングを作る形式である。読者の投票制だったのね。それはまあいいのだが、気になったのが投票方法。投票する人は好きな男を1位から3位まで挙げ、「1位に3票、2位に2票、3位に1票」投票することが出来るというのが、何か腑に落ちない。何故、1位から3位まで投票するのか。1位に3票って何?ここはガチで「1人1票!」で選んでほしいと思うのだが。票数を多くして賑やかにしたい、という意図を感じずにいられないのだが。「1万7457人が投票、1位・キムタク7291票」と書くと、すっげえ票集めてるなあ、という風に見えるが、1人で3人まで投票できるし、持ってる票数も多いし、そもそもキムタクを1位に挙げたのが何人いるんだって話だ。キムタクのことを悪く言うつもりは全くないが、雑誌側のやり方が何かなあ。うさんくさいよなあ、と思うのだ。

で、今年のランキングだが、キムタク・福山の、このランキングではもはや殿堂入りなコンビがワンツーを決めた後、見てる側の予想を全く裏切らない、ジャニーズ勢または今が旬!な男が上位にランクインという結果になった。見る前から、だいたい予想はついていたが、何もここまで、というくらい予定調和な結果である。ランクインされている男達のことを悪く言う気は全くないが、今、どこでもお目にかかれるようなスターばかりを集めても・・・なあ。ファンは嬉しいんだろうが、そうじゃない人には、ちょっとねえ。結果から分析してコメントしてるわけでもないし。ランクインされてる男の写真が豊富で豪華ではあるが、読み応えのある内容とは言えないと思う。最初から、ランクインされるような男目当ての読者をターゲットにしてるんだろう。雑誌側のそういう姿勢が、なーんか、嫌だ。わざわざランキングにしなくてもいいじゃん。誰もが予想できるようなランキングって意味あるか?30位まで発表していたが、どうせなら全票、紹介してほしかった。もしくは思い切って票数少ない男達をフューチャーするとかさ。まだ知られてないいい男を紹介してくれた方が断然面白いと思う。特集の後ろの方で“愛すべきオモロい大人”が紹介されていたが、こんな風にテーマを作って特集した方が、雑誌側が“提案してる感”あって読み応えもあると思うのだが。「嫌いな男」ランキングはいらないよなあ。「嫌いな男」をわざわざ聞いてどうする。これも予定調和で、もうええやろって感じだ。冷静に考えたら失礼な企画だよな。余計なお世話もいいとこである。“女の敵だと思う有名人”に市川海老蔵が2位にランクインされててびっくりしたのだが、その理由が「噂になるのが美人ばっか!」。いいじゃねえかよ別にさあ。

まあ、こうやって偉そうに批評している私だが、何が言いたいって結局は、私の好きな男が入ってなーい!のひと言に尽きる。実際こういうのって、自分の好きな男が入ってなかったら意味ないよな。私がキムタクや福山のファンなら喜んで読んでいたと思うが、そうじゃないからくさってやる、だ。児嶋一哉を1位にしろとは言わないけど、もうちょっと自分のツボに入るような男達がランクインされてほしかった。坂口憲二も30位以下なのよ。同じジャニーズなのに、TOKIOの山口君はランクインされてないし。悲しいわ。どうやら、私の男の趣味と、anan読者のそれとはどうも折り合いが悪いみたいね。冒頭に出てきた上司もきっと同じ思いをしたのだろう。私に聞いてくれたらいいのにー、と3人で言い合っていたが、3人の挙げる「好きな男」がランクインされることは、多分ないと思う。ま、あくまでanan読者が選んだ男ですからね。自分の中で上位3位はこの3人だから。めげずに頑張ろうと思う。

ぶっちゃけ、他の女のジャッジなんて知ったこっちゃねえよ。元も子もないことを言うヨシエでした。誰もが認める1位の男より、自分の中でだけ1位に輝くような男の方が断然好みなひねくれた私。そっちの方が愛着湧くじゃん。では。

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2008年6月24日 (火)

食わず嫌いの村上春樹

ヨシエです。本日は休み。PLATOnをフルで聴けます。というわけで、ひさびさにPLATOnから。テーマは『村上春樹』。先に言っておきますが、村上春樹フリークの方、すみません。

本日のテーマは『村上春樹』。小説『ノルウェイの森』が流行った大学生の頃、バイト先の春樹フリークの男の子に「私も読みたい!」と言ってみたところ、「やめといた方がいいです」ときっぱり返されたことがある。理由は“暗いから”。「ぼくは本当に好きなんですけどね、ヨシエ(仮名)さんは多分、無理ですよ。暗いわ!てキレそう」と言われて以来、ずっと気になっていた作家、村上春樹。そして3年前に、再び春樹フリークの男の子に出会い、村上春樹の良さを聞いたのだが、そこでも「ぼくは好きなんですよ。でも、ヨシエ(仮名)さんにはどうかなあ。暗いんですよね、村上春樹」と言われた。なので、私の中では「村上春樹=暗い」。どんだけ暗いか勉強してみよう、と思い、ラジオを聴いてみた。

村上春樹文学を研究する中央大学文学部教授・宇佐美 穀さんが「人間の生き方、在り方を見出し、提示しようとするそれまでの文学の中で、その提示を放棄するスタイルが新しかった」というようなことを仰っていた。謎を謎のまま残す、というスタイルらしく、とにかく謎が多い、という村上春樹の小説。自閉的、喪失感がある、とも評されている。人が死んだり、自殺も多い春樹小説だが、扱い方が軽く、人の死にのめり込まない割り切った感じがする、と教授が言い、YO-KING氏が「ドライ・クールに思えるけど、痛みを感じていないわけではなく、さらっと書いてることによって、より伝わってくる」と続けていた。『ノルウェイの森』は、春樹小説では異質で、直接的な性描写が多く、読者の中で好き嫌いが分かれるらしい。教授曰く、『ノルウェイの森』で村上春樹を好きになった人は多いそうだ。読者層は、さらっとした男女関係や都会の生活を描写した、その世界観に憧れる『憧れ型』、小説の中の謎を解きたくなる『謎解き型』、その小説の世界観から、読者に、無理に人と繋がる必要はないんだ、と思わせてくれる『癒し型』の3つのタイプに分かれている。

読者層が広く、海外でも翻訳され、ノーベル賞に選ばれるのでは?とも言われている村上春樹。春樹フリークのリスナーからも「『ノルウェイの森』は20代に読むべし!」「『羊をめぐる冒険』のあのセリフが良かった!」など熱いメールが送られていた。特に、村上春樹ワールドのエッセンスを凝縮した、と言われる『海辺のカフカ』では、「謎が多すぎて意味不明」という感想も送られていた。短編も書くが、長編小説が多い村上春樹。メディアに露出せず、本人像も謎な部分が多いらしいが、エッセイは小説に比べて明るい感じであり、朝はジョギングをする人で、マラソン、トライアスロンにも挑戦しているそうだ。

孤独感、喪失感、自閉的、謎、というキーワードが多かった一時間。最後まで聴いた後、春樹フリークの彼が私に「無理」と言った理由が分かった気がした。これから先、読むことないな、と思った私だ。前にブログでも書いたけど、村上春樹の文庫を買って、どこかへやってしまったのだ。それは『スプートニクの恋人』で、女性の同性愛について書かれているのを文庫の裏のあらすじで知り、読んでみようと思った(この選び方がすでに違う感じ)のだが、うーん、合わなかったのかも。面白がりで、痛快でクールで笑えるものを欲しがる私に、村上春樹の小説の世界観は、難解に感じるかもしれない。せっかちな性格なので、謎が謎のままだと、なんでやねーん!と突っ込んでしまいそうだ。しかし、気になって仕方がない。こうなったら一度、読破して、どれだけ自分と合っていないのかを試したい気にもなる。しかし、村上春樹ってほとんどが、上・下刊の長編だったりするので、読破する自信がない。まずは短編集から読むべきなのか?それとも、散々「向いてない」と言われた『ノルウェイの森』に挑戦するべきか?『ダンス・ダンス・ダンス』が初心者におすすめ、とYO-KING氏が言っていたので、まずはそれを読むべきだろうか。悩むところである。とりあえず、梅雨が明けたら本屋へ行って、村上春樹の小説を読んでみようと思う。

村上龍は何冊か読んだことあるけどねー、なヨシエでした。村上、と聞くと「龍」が出てくる私。筒井康隆も何冊か読んだことがある。『家族八景』や『文学部唯野教授』も読んだことがあるし、『ジャズ小説』も面白かった。気になる小説もたくさんある。今度PLATOnで特集してくれないかしら。では。

P.S 『新世紀エヴァンゲリオン』をTVアニメで観た時に「暗い!」と一蹴してしまった私。あの暗さとは、また別のものなのかしら。そこら辺も気になる。

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2008年5月 4日 (日)

ヨシエのべっぴん本

ブログのサイドバーに、『ヨシエのべっぴん本』を追加しました。目指せべっぴんのオトコ前、ヨシエが選んだお気に入りの本の数々。『ヨシエのおすすめ』みたいに、カーソルを当てると説明文が出てくるのが理想なのですが、このブログだと、説明文が全て表示されてしまい、何だか読みづらい感じになったので、こちらに書きたいと思います。

夜のチョコレート (角川文庫) 森 瑤子  

素敵な大人になるためのマニュアルが書かれたコラム集。洗練された大人の女になるための知恵や知識、マナーを教えてくれます。ヨシエが初めて読んだのは小学6年生。大人の女になるって大変なんだ、と子供ながらに痛感しました。ヨシエが小説を読み出すきっかけにもなった一冊。

ぼくは勉強ができない (新潮文庫) 山田 詠美

高校生・時田秀美を主人公にした小説。大人たちの回りくどい論理や、体裁にこだわるつまらない世界観を小気味良く蹴っ飛ばしてくれる時田秀美の言動が痛快で面白い。初めて読んでから、ずっと手放せずにいる一冊で、今でも時々読み返します。ちょっと落ち込んだ時に読むと、元気になれます。

大人の女が美しい (草思社) 長沢 節

セツ・モードセミナーを設立したファッションイラストレーター、長沢 節が、独特の美的感覚で、女性の美しさや男女の恋愛のあり方などを書いたコラム集。1981年発行。古本屋で安く売られていたのを買って読み、そのセンスに衝撃を受けた。本当の大人の女のあり方を教えてくれる一冊。

愛情生活 (作品社) 荒木 陽子

天才写真家・荒木経惟の妻、荒木陽子のエッセイ集。小説家ではないのだが、ものすごく文才のある人で、とても面白いです。夫への愛が詰まった、読んでいて幸せな気分になれる一冊。やはり、天才を夫に持つ女は、一味違うぜ。『愛情旅行』もおすすめです。

ファッション ファッショ (講談社) 山田 詠美 × ピーコ

女性雑誌Styleで連載された、二人の「愛ある毒舌」ファッション対談集。巷にはびこるお嬢さん達の変てこなファッションや、ファッションにおけるルール違反などに警鐘を鳴らしまくり!爆笑しつつ、ファッションの勉強が出来るという、おすすめの一冊。

新宿二丁目のほがらかな人々 (角川書店) 新宿二丁目のほがらかな人々・著

“おしゃれとセンスはゲイに学べ”。ほぼ日刊イトイ新聞で連載された、新宿二丁目の<ほがらかな>3人組のおしゃべりをまとめた一冊。そこらの女性以上に女性な彼(彼女?)らのおしゃべりは、まじでタメになります。恋愛トークやデートのマナー、お買い物のエチケット、賢いレストランの利用法、素敵な旅行など、今すぐにでも真似したいテクニックが随所にあります。リリー・フランキーのイラスト表紙が目印です。

『MANNER』『OCCASIONS』『STYLE』 (ブックマン社) kate spade

ファッションデザイナー、ケイト・スペードのキュートでおしゃれなスタイルブック日本語版全3巻。「マナー」「おもてなし」「スタイル」について、ユーモアに満ちた、優しい語り口で書かれた素敵な一冊。水彩画のイラストも素敵です。そしてデザインが可愛い!ケイト・スペードが好きな人にも、そうでない人にもおすすめしたい一冊。

どの世代の女性にも通用する一冊だと思います。全て、現在も購入可能なはずです。『愛情生活』がもしかしたら、ないかも。こちらの本は、荒木経惟の写真集の隣にあると思われます。気になった方は、ぜひ読んでみて下さい。では。

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2008年3月18日 (火)

料理のことは「檀に聞け」

料理が下手なヨシエです。こんばんは皆さん。うどんのようなパスタを茹でた過去が懐かしい。さて今日のテーマは「クッキング」。

料理はほとんどしたことない私。たまにすると、野菜の切り方や、出汁のとり方などが分からず、手際が悪く、時間がかかる。時間をかけて出来た料理は、味はそこそこだが見た目がひどいものとか。出来もしないのに、クリームソースのパスタに挑戦して、「小麦粉で出来た何か」なソースをパスタで食べる、という事態にも陥る。こりゃいかん、というわけで、たまに料理ブックなどに目を通すのだが。あのさあ。計量カップで料理作る人っているの?計量スプーンで醤油の量を量る人いるか?どの食材にもグラム単位で表されているのもあって、私には無理、とやる気をなくす。なんかこう、やる気の出る料理ブックはないか、と探していたら、これぞ、というのに見つかった。それは檀 一雄『檀流クッキング』(中公文庫BIBLIO)。

山田詠美のエッセイで紹介されていて、本屋で見つけて読んだのだが、断定的な言い回しの文体が非常に面白い。山田詠美もエッセイで引用していたが、例えばこんな感じ。

「梅干だの、ラッキョウだの、何だか、むずかしい、七めんどうくさい、神々しい、神がかりでなくっちゃとてもできっこない、というようなことを勿体ぶって申し述べる先生方のいうことを、一切聞くな。檀のいうことを聞け。」

言い切った。格好良いぞ檀 一雄。その後に、

「梅干だって、ラッキョウだって、塩に漬ければ、それで出来上がる。嘘じゃない。」

念を押した。この人、冒頭で「私のような、まったく素人の」とか言っていた。格好良すぎるぞ檀 一雄。この調子で料理について語るので、楽しく読みながら料理について学べるのがいい。しかも、それこそ七めんどうくさい「小さじ二分の一」だの「計量カップに○g」といった表記がない。悪く言えば不親切なのだが、柳川鍋の作り方で、檀はこう言っていた。

「この上からダシをかけ、適当に、砂糖だの、醤油だの、ミリンだの、お酒だのを加えるわけだが、自分の好みでどうにでもなさい。何度もやってみるうちにいい味になるだろう。」

一回で成功させてあげよう、という気はないらしい。この不親切さが格好良いぜ檀 一雄。この大雑把さが、べらぼうに格好良い。なんか、よーし、とりあえずやってやろうじゃないか、という気にさせられる。

子供の頃、母親が家出をしたのがきっかけで、「料理などというものをやらなくてはならないハメに立ち至った」(←引用)檀 一雄。食材の買い出しを愛し、旅行癖や放浪も相まって、さまざまな食材に立ちあい、料理してきたこの作家は、決して高級食材を取り上げてグルメぶることなく、あくまで身近な食材で、季節ごとの旬を味わいながら料理する。その姿が、ものすごく格好良い。料理って本当に素晴らしいですね、とは言わず、美味いもん食いたいから自分で作る、といった好奇心でもって料理をする檀 一雄。料理指南本として学ぶことも多いし、単純に読みものとしても愉快で楽しい一冊。思わず食欲も湧いてくる。本屋で見かけたら、一度読んでみて下さい。おすすめです。

TV番組「食べごろマンマ」で紹介された、めかぶのだいだい酢和えにチャレンジしたいヨシエでした。実はめかぶのことをよく分かってなかった私。大丈夫?では。

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2008年2月24日 (日)

不真面目に本を読む。

「浮気 境界線」というフレーズで検索して、うちのブログにたどり着いた人がいたみたいなので、元を辿ってみたら、このフレーズでブログ書いてた人、結構いたみたいね。さては“PLATOn”(J-WAVEのラジオ番組)聴いてたな☆どうも、ヨシエです。さて。

私の趣味は「読書・音楽鑑賞」と、履歴書に書くにはパンチが無さ過ぎる地味な趣味の持ち主だが、決して音楽や文学に精通しているわけではない。その日の気分とテンションで読んだり聴いたりするので、得られた知識や教養もさほど無い。この堅苦しい表記は何とかならんか、と常々思う。これ書くと、まるで夏目漱石や森鴎外を読みながらモーツァルトやバッハ聴いてるみたいな雰囲気が漂っていて、毎回書くのに気が引ける。だからって「本を読むこと☆」とは書けんしな。ああ難しい。で、読書の話。

私の場合、気になったタイトル、装丁を見つけ、読んでみてOKと感じたらその本を買うのだが、家に着いた後で、気分が変わってその本を読まずに以来そのまま、というのが結構ある。最後まできっちり読む本ももちろんあるが、気分で買って放ったらかしな本もある。村上春樹にトライしようと思って買った文庫も、最初の部分だけ読んで、どっか行った。ひどい話だ。でも、別にいいんじゃない?とも思う。どこかへ行った村上春樹には申し訳ない話だが、こうやって自分に合う本が見つかっていくと思うのだ。

おれ本読めないんだよね、と言う人がたまにいて、本読めるやつってすげえよな、と言う人がいる。これって、本は最後まできっちり読まなければいけない、という考えがあるからだろうな。なおかつその本に関して立派な感想が言えなければ読んだうちに入らないのでは、と考える人もいると思うが、そんなことないですよー、と本当の読書家の横でこっそりつぶやいてみたりする。一度開いたら最後まで読破!なんて決まりがあったら、本を読むって相当きついぞ。私の場合、ずっと寝かしていた本を3回くらいに分けて読み終えたりすることもある。1回読んで意味が分からなかった部分が、間隔をあけて2回目に読むと理解が出来た、というのもある。短編集などは、その時の気分で途中から読むこともある。間隔あけようが、途中から読もうが、全然構わないのが私の読書スタイル。だって趣味だから。楽しけりゃいいじゃん、である。趣味なので、知性を磨こう、なんて気はさらさらない。読んでて楽しけりゃOK、なのである。

本を読むのが好き、と言ったからには純文学読まなきゃ笑われちゃう、と心配することはないと思う。だからって読んでる本が「彼氏をゲット!女の子マニュアル」とかばかりだったら、あの、たまには違う本も、と突っ込み入れたくなるが。タレント本が多いこの頃、作家以外の職業の人が書いた本で、結構面白いものたくさんあるので、食わず嫌いのあなたも、楽しむ、という気持ちで一度トライしてみては?読んでもすぐ忘れちゃうおれ、なあなたでもOK。忘れたっていいじゃない、たまたまあなたと気が合わなかっただけよ。頭のどこかに残ってて、ふと現れることだってあるわ。どんなに、おまえとは気が合わねえ、と思った本でも、あーなるほど、と思える部分があったりするので、本を読むのは楽しい。

「あなたの知性を磨くため」なーんてこと考えずに、好奇心の赴くままに、気になった本を手にとって読んでみて下さい。それがたとえ団鬼六でも、私、全然構わない。むしろ素敵よ。では。

P.S そういや谷崎潤一郎「痴人の愛」の文庫本をいつも片手に持っていた男の子がいて、格好いいなあ、と思っていたら、後にポーズ(読んでるふり)であることが判明。おい。

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2008年1月29日 (火)

ヨシエさんの本棚から

山田詠美を初めて知ったのは高校生の時。その頃の私は、周りになじめず、頑張ってなじもううとしても「ヨシエさんって変わってる~」と笑われて終わり、という繰り返しで、なんでやねん、とヤケになっていた。変な自意識があったのは確かだが、ただどうしても、休み時間にみんなで一緒にトイレに行く意味が分からなかった。今でもあるのか?

そんなヤケっぱちな私の前に現れたのが『放課後の音符』と『ひざまづいて足をお舐め』

詳しいあらすじは「読んでみて」としか言えないが、この本に出てくる女の子(女性)が格好良く、自分の恋愛、自分の価値観、自分のスタイルを、自分の考えで築いていく姿に惚れ、なるならこういう女性になりたいよな、とその時、思った。偽善も偽悪も抜きにして、自分のなりたいスタイルを見つけ、自分の手で確立していきゃいいじゃん、と思うと、気が楽になった。

多分、この本に出会ってなかったら、今でも周りに合わせようと頑張って合わせてみて失敗してくよくよ悩んでたかもしれないなあ、と思うと、この出会いがあって本当に良かった、と心から感謝したい気分である。

今でも山田詠美の本は読んでいて、気に入った文庫本は、読みすぎてカバーも取れてぼろぼろ。でも、このぼろな感じがまたいいじゃん、と一人勝手に悦に入ったりする。装丁も素敵で格好良いものが多いので、本屋のカバーとかをつける気にならなかったなあ。『ひざまづいて足をお舐め』もそのままで読んでた。しかも教室で。絶対、何読んでんねん、と周りに思われていたであろう。まあ、いいか。

山田詠美の本から知ったことは、たくさんあるが、基本的には「自分の好きな様にすればいいじゃん、自分で責任取れるのなら」というスタイルが一貫してあるように思えます。

最初の頃は、黒人やその頃のクラブカルチャーを取り入れた恋愛ものが多いですが、私はその後に出版された『ぼくは勉強ができない』や『AtoZ』などの作品を繰り返して読みます。『ぼくは勉強ができない』も大好きで、これも文庫のカバーが取れてぼろぼろです。

本を読みたいんだけど、どれにしようかしら、とお悩みの方に、こそっと「山田詠美、いいっすよ」とお勧めしたいです。

・・・高校の夏休みの読書感想文、『ひざまづいて足をお舐め』で書けばよかったな。

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